CRN子どもは未来である【ドゥーラTRAINING編】

福澤利江子(筑波大学医学医療系 助教)さんのドゥーラトレーニングに参加した際のロールプレイ部分の記事を書かせて頂きました。

【ドゥーラ TRAINING編 】第3回 海外のドゥーラ実践 - CRN 子どもは未来である

TOP > 研究室 > ドゥーラ研究室 > 【ドゥーラ TRAINING編 】第3回 海外のドゥーラ実践福澤(岸)利江子 (筑波大学医学医療系 助教)カテゴリー: ドゥーラ TRAINING編 ドゥーラ研究室2019年7月初めに実施した2回目のドゥーラトレーニング・セミナーに、出産ドゥーラの木村章鼓氏をゲスト講師にお迎えしました。木村氏は現在、フランスのパリを拠点に活動されています。ドゥーラの資格を取得したのはスコットランドのエディンバラで、その後、パートナーの転勤に合わせてロシアやアメリカなど様々な国で暮らし、多くの女性の出産に寄り添ってきました。各国でのコミュニティづくりにも積極的に取り組んできた豊かな経験をもとに、今回は、海外でのドゥーラの実践についてお話しいただきました。第一部の講演の後、第二部では、ロールプレイによるドゥーラトレーニングを行いました。なお、木村氏のご活動についてはCASE編第4回もご覧ください。シーンカテゴリー 時期:出産中~出産直後 ドゥーラサポート要素:情緒的、情報提供登場人物のリストと人数 ①産後の女性、助産師【2名】 ②産後の女性、助産師、ドゥーラ【3名】状況の説明 初産婦。産後8時間。陣痛が増強し破水したが血性羊水*2が続いたため、夜中に緊急帝王切開になった。生まれた赤ちゃんは状態が良くなかったため、NICUのある別の医療機関へ緊急搬送した。術後の褥婦(産後の女性)は赤ちゃんを心配し、不安を訴えている場面。初めの一言(この一言からロールプレイをスタートします) 産後の女性「赤ちゃんは大丈夫でしょうか」 (助産師が術後のケアのためにお部屋を訪れた時に涙を流している)実際の体験(この産婦にかかわった助産師の思い) 生まれた赤ちゃんを新生児科のある医療機関へ緊急搬送し、その後の状況がしばらくわからない中で、帝王切開直後の術後のケアをしていました。この褥婦さんとスタッフの関係は良好で、お手紙をいただいたり、退院後も院内で会うたびに話しかけられることもあったのですが、お産の振り返りは十分だったのだろうか、赤ちゃんと離れている間の精神的なケアへのフォローは適切だったのかと、今も自問します。また、その後の赤ちゃんの成長発達なども気になっています。ケア中やそれ以外にも、本人の発言や感情表出をしやすくなるように時間を作れたらよかったのではとも

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海外(特に欧米)と日本ではドゥーラの役割がかなり異なります。

海外では妊娠中〜出産直後まで出産ドゥーラが立ち合いますが、日本ではその役割は主に助産師が担っており、日本のドゥーラは産後ドゥーラがほとんどです。

日本でも妊娠中から出産、産後、その後の子育てまで継続して途切れのないサポートを受けられるようになれば、もう少し安心して出産できるのではないでしょうか。

コロナ禍が落ち着いたらまたこのような講座に参加して、経験を深めたいと思っています。

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